行ってきました、島原。
やっちゃいました、横断。
いやーーー。すっごい楽しかった。
以下、当日と前日の日記です。
7月7日
朝から天草に向かい伴走船を回航する。
ヤマハの23フィートに、250馬力の船外機を積む超高速船(時速60kmは出る)。
10:40、天草を出発。
船に乗るのは何年ぶりだろうか、すごく久しぶり。
海図とコンパスは持っていったが、天草の地理は分からず、やや不安。
一応、マリーナの人に道を教えてもらったが、不安なのでかなり慎重に走る。
1時間程で菊池川河口の沖合いに到着したが、河口の入口が分からない。
河口付近の漁港の場所を確認した後も、通りがかる漁船に何度も道を尋ねながら、やっとのことで到着した。
道を訪ねる漁師の人がいなかったら絶対に到着できなかった。
12:30 菊池川河口、滑石漁協に到着
14:00 移動式クレーンが到着し、メンバーも続々と集まった。
満潮まで、イカダを浮かべる事ができないので、トビハゼを捕まえようとしたり、コメツキガニと踊ってみたり、干潟で遊ぶ。
16:00 満潮が近づき、イカダを浮かべられる水深になったので、いよいよ(初の)進水式。
そして、19:00くらいまで、最初で最後のイカダ練習が続いた。
(横断前日にして、初めてイカダを浮かべ、初めて練習する・・・最強の天晴れ集団だ。)
櫓を初めて作ってみたし(写真でしかみたことない)、実は漕ぐのも初めて。
しかし、櫓釘の高さ以外はほぼ問題なく、中々上出来。
オールについては練習段階で、漕ぎづらいという課題があったが、時間がなかったのでそのまま出航することにした。
19:00 イカダを上陸させ、明日の出航に向けて、テントを張ったり、荷物を整理した。
20:00 皆で短冊に願いを書いて、笹の葉に願いを結ぶ。
高さ6mほどの竹の櫓の上に、短冊の付いた竹を取り付け、明日の成功を祈った。
その後、八代出発組みは、玉名を離れ、八代のマリーナへ向かった。
夜は、夜からの参加者を迎えに行ったり、玉名温泉に入ったり、天気予報を確認したり・・・
寝床についたのは23:00・・・・しかし、蚊に悩まされたり、硬い寝床に寝付けなかったりと、皆寝不足気味でした。
7月8日
4時起床予定だったが、3時には目が覚めてしまった。
4:00 全員が起床し、荷物の積み込みや、最後の点検を行う。
南阿蘇から、中林円さんと北里かおりさんが見送りに来てくれた。
差し入れのおこわお握りを食べ、腹ごしらえ。
ヤマハの23フィートに、およそ180kgの荷物と、8名が乗り込む。
難民船の様相。「ナンミンセン」というあだ名がついた。
4:30 八代から出発する伴走のヨットは、一足早く出航した。
5:00 息を飲むようなキレイな朝焼け。
少し前まで、遠くの空で雷雲が轟いていたが、いつの間にか空は落ち着いた。
キレイな空は、出航前の我々に、力を湧かせてくれた。
5:40 予定より40分遅れて、いよいよ出航。
スターティングメンバーは4名、風も波もない穏やかな有明海に、悠々と漕ぎ出した。
最初の2kmは、浅瀬や魚網が多いため、伴走船は特定の航路は走らなければならない。
イカダは島原に向けて直進するので伴走船との距離が開くが、ときおり大きな笑い声が聞こえてきてホッとする。
6:40 長ければ2時間ほどかかると思われた最初の区間は、1時間であっけなく突破した。
この時点で、潮流が島原へ向けて、1Nknot(時速1.8km)で流れていた。
海上保安庁の潮流推算でも、この方法への潮は0.1〜0.2Nknotの予測だったので、意外にも嬉しい誤算だった。
1時間おきのメンバー交代しながら、ぐいぐいと漕ぎ進む。
雲仙普賢岳には雲がかかり、水平線に霞がかかり、まだ島原は見えない。しかし、遠のく菊池川河口を見ると進んでいると実感する。
8:00 島原からのヨットの帆が見えた。距離は5km。まだ一部の人にしか見えない。なぜか櫓を漕ぐ腕に力が入る。
8:20 八代からのヨットが合流する。視界が悪かったので、突然の合流だった。
合流地点に近づいたら、GPSで詳細な位置を連絡しながら合流する予定だったが、
「今、真ん中らへん」という曖昧な連絡で、あっけなく合流できてしまった。
国見からの伴走船は、「今、真ん中らへん」ではやはり場所がわからず、合流に時間がかかった。
8:40 出発から3時間、連れ潮に押されて、気が付けば中間地点に迫っていた。
今回はぶっつけ本番だったし、イカダの完成度も高くなかったので、個人的には完走できないと踏んでいた。
しかし事故さえ起こさなければ、到着できると確信した。
体力温存の持久モードから、8時間漕ぎ切りの短期決戦モードに切り替える。更に船足は早まった。
9:00 皆にはまだまだ分からないと言っていたが、内心は到着の確信という余裕が生まれていた。
女性などの力の弱いメンバーを混ぜながら、20〜30分おきに交代する。
10:00 八代ヨットクラブから参加の竹本さん。長崎の小値賀島で18年間、櫓を漕ぎ続けたという「櫓の達人」が登場。
さすが達人。「櫓釘が高いから漕ぎ辛い」と文句を言いながらも、グイグイと凄い勢いで漕ぎ進める。
漕いでいる姿も様になっていて格好がいい!
10:45 もう島原の町並みがはっきりと見え、建物の窓が見える距離まできた。残り、3kmくらいだろうか。
そこへ島原ヨットクラブから問題発生の連絡が入った。
早くとも15:00の到着予定だったので、島原のテレビ局が取材に間に合わないとのこと。
このまま行くと、早ければ11:30には付きそうだったが、12:30到着に引き伸ばして欲しいということだった。
とりあえず、少しペースを落としながら、島原新港へ向かう。
11:00 それでも11:30には付きそうだったので、目標を急遽変更した。
島原新港の一つ南側にある小さな港だ。小さくて周辺に緑もあって、雰囲気がよさそうだった。
最後の一時間は、少し向かい風もでてきた、風に伴なう波もでてきて、イカダの速度が落ちる。
イカダも少し重くなってきている。細かいひび割れの隙間から水が入ってくる。
(多分、10kgくらい重くなっていた)
それでも、ゴールは目前。多少波がでようが、皆の腕には力が入り、イカダは進む。
11:45 島原のテレビ局を乗せた船が取材にやってきた。
これで、もう待つものはないもない。最後の力を振り絞って、港へ入っていく。
12:00 正確な時間は覚えていないが、12:00には到着していた。
熊本での反応は悪く、取材に来たのは熊日だけだったが、テレビ局が3社、新聞社が2社、取材にきていたのでびっくりした。
久々に、達成感と感動の分かち合いに心が動いた。本当に嬉しかった。
到着できたことも嬉しかったけど、それよりなにより、このメンバーで一つの目標に向かって努力してきて、
皆で一緒に感動できたことが嬉しかった。
皆さん、ホントにありがとうございました。
その後のレポートはまた後日。。。
写真はこちらにあります。
http://bambooo.tayori.org/photo/index.html